
一乗谷朝倉氏遺跡は、戦国時代に一乗谷を治めていた、朝倉家の館や城下町跡が見れる観光スポットです。
一乗谷城というお城も、当時はありましたが、天守や石垣などは残っておらず、一乗谷山頂にひっそりと跡だけ残っています。
朝倉家は、一乗谷城の戦い(刀根坂の戦い(とねざかのたたかい))で、織田信長に敗れ、一乗谷城や朝倉家の屋敷、城下町などは放火され、壊滅しました。
その後、柴田勝家が、越前の地を治めることになりますが、拠点を北ノ庄城(福井城)に移したため、一乗谷の城下町は田畑に埋もれることになります。そこから、発掘されたのが一乗谷朝倉氏遺跡になります。
以下に、一乗谷朝倉氏遺跡について、見どころ、最寄観光スポット、アクセス方法、駐車場について詳しく紹介します。
一乗谷朝倉氏遺跡の住所・連絡先などは、基本情報に記載しています。
目次
一乗谷朝倉氏遺跡について
一乗谷朝倉氏遺跡(いちのじょうあさくらいせき)は、朝倉家が治めていた戦国時代の城下町の跡のことです。
一乗谷は地名のことで、朝倉家が支配していた時代には、標高473メートルの一乗谷城というお城がありましたが、織田信長に敗れ、火を放たれて、城下町と共に、消滅しました。
一乗谷朝倉氏遺跡には、城跡、朝倉家の館跡、城下町を再現した複原町並などがあります。城跡は、一乗谷山を約1時間かけて登る必要があります。
一乗谷朝倉氏遺跡は、発掘途中の遺跡のため、複原町並を除いて、お城の天守・石垣や武家屋敷のような建築物は一切ありません。
そのため、複原町並を除いた営業時間は365日24時間で、料金は無料です。
複原町並の営業時間は、9:00~17:00(入場は16:30まで)です。
複原町並の料金は、大人(15才以上)210円です。
一乗谷朝倉氏遺跡は、観光するスポットがあまりないため、通常の観光時間は、約30分です。複原町並を観光しても、プラス20分程度です。
自分(遺跡にさほど興味ありません)も2回ほど、一乗谷朝倉氏遺跡を訪問しましたが、複原町並を含めて、1時間もかかりませんでした。
遺跡がすごく好きな人なら、複原町並を含め、観光時間は約1時間~2時間程度だと思います。
朝倉家については、下記に概要を記載しています。
朝倉家について
朝倉氏は、もともと兵庫県を拠点とした豪族で、朝倉 広景(あさくら ひろかげ)の代になって、越前(現在の福井県)に拠点を移しました。
一乗谷を本拠としたのは、7代目当主であった、朝倉 孝景(あさくら たかかげ)と言われています。
朝倉 孝景が1471年(文明3年)に一乗谷城を築いてから、5代103年にわたって、朝倉氏は繁栄を続けました。
この朝倉家の5代103年にわたった、当主は、下記のとおりです。
朝倉 孝景(あさくら たかかげ)
朝倉 氏景(あさくら うじかげ)
朝倉 貞景(あさくら さだかげ)
朝倉 孝景(あさくら たかかげ)
朝倉 義景(あさくら よしかげ)
朝倉家の最後の当主であった、朝倉 義景(あさくら よしかげ)は、1573年(天正元年)の一乗谷城の戦い(激戦地の名を冠して刀根坂の戦い(とねざかのたたかい)とも言われます)で、織田信長に敗れ、朝倉家は滅びました。
一乗谷朝倉氏遺跡の見どころ
一乗谷朝倉氏遺跡の見どころには、朝倉家の館跡、城下町を再現した複原町並などがあります。
一乗谷朝倉氏遺跡の入口は、ソフトバンクのCMでも使われた場所で、この入口を抜けると、朝倉家の館跡があります。
朝倉家の館跡は、上の写真の通りで、この場所に、朝倉家最後の当主だった朝倉義景(あさくらよしかげ)の館がありました。
四方を堀で囲み、10数軒の建物が立ち並んでいたそうです。
複原町並は、城下町を再現した場所です。
複原町並には、その当時の庶民に扮したスタッフが、衣装を着て、展示などを行っています。
一乗谷朝倉氏遺跡の最寄観光スポット
一乗谷朝倉氏遺跡の最寄観光スポットには、車で約10分の場所にある一乗滝があります。
一乗滝の手前には、佐々木小次郎像があり、小次郎は、一乗滝で、秘剣「燕返し(つばめがえし」を身に付けたと言われています。
車で約20分の場所には、曹洞宗の大本山永平寺があります。永平寺は、別名「坐禅修行の道場」とも呼ばれ、本格的な座禅や写経体験ができます。
※永平寺については、下記別ページで紹介しています。
また、車で約30分の場所には、織田信長の家臣・金森長近が建てたお城「越前大野城」があります。
※越前大野城については、下記別ページで紹介しています。
一乗谷朝倉氏遺跡へのアクセス
一乗谷朝倉氏遺跡へのアクセスには、車・電車・バスで行く方法があります。
一乗谷朝倉氏遺跡は、福井県福井市にあり、市街から離れたかなりの田舎にあるため、車があると便利です。
以下に、車でアクセスする場合、電車でアクセスする場合、バスでアクセスする場合について、記載します。
車でアクセスする場合
福井駅から車でアクセスする場合、約20分で一乗谷朝倉氏遺跡に到着します。
金沢駅から車でアクセスする場合、北陸自動車道(高速道路)を使って、約1時間20分です。
小松空港から車でアクセスする場合、北陸自動車道(高速道路)を使って、約50分です。
山代温泉・片山津温泉から車でアクセスする場合、北陸自動車道(高速道路)を使って、約50分です。
山中温泉から車でアクセスする場合、北陸自動車道(高速道路)及び下道を使って、約50分です。高速道路でも下道でも、さほど時間は変わりません。
電車でアクセスする場合
電車でアクセスする場合、まず福井駅まで行き、JR越美北線・九頭竜湖行に乗り換え、一乗谷駅で下車します。
福井駅から一乗谷駅まで、電車で約15分、日中は2時間に1本しか出ていません。
一乗谷駅から一乗谷朝倉氏遺跡までは、約2キロメートル、徒歩で約30分です。
ただ、一乗谷駅から徒歩3分の場所に、一乗谷朝倉氏遺跡資料館があり、ここで自転車が借りれるので、ここから自転車で行くのもいいかもしれません。
一乗谷朝倉氏遺跡資料館に電話して確認しましたが(2019年8月10日)、貸出自転車は5台あり、保証金として1,000円必要で、資料館への入館は必要ないそうです。
また、一乗谷朝倉氏遺跡資料館からは、土日祝日のみ、30分おきに、一乗谷朝倉氏遺跡行きのシャトルバスも出ています。
自転車及びシャトルバスの利用にあたっては、事前に「一乗谷朝倉氏遺跡資料館」に連絡した方がいいと思います。
※一乗谷朝倉氏遺跡資料館のホームページ
http://asakura-museum.pref.fukui.lg.jp/
バスでアクセスする場合
バスでアクセスする場合、福井駅で、京福バスの路線バス「62 一乗谷東郷線」に乗り、「朝倉館前」または「復原街並」バス停で下車します。
※「朝倉館前」バス停は、朝倉家の館があった遺跡付近に停車し、「復原街並」バス停、復原街並の入口に停車します。「朝倉館前」バス停から「復原街並」バス停まで、徒歩約2分です。
福井駅から、「朝倉館前」または「復原街並」バス停まで、約30分です。
福井駅から「朝倉館前」または「復原街並」バス停に行く路線バスは、2時間に1本しか出ていません。
一乗谷朝倉氏遺跡の駐車場
一乗谷朝倉氏遺跡の駐車場は、2か所あり無料で利用できます。
駐車場から、一乗谷朝倉氏遺跡の入口まで徒歩約2分です。
一乗谷朝倉氏遺跡の基本情報
【名前】一乗谷朝倉氏遺跡(いちじょうだに あさくらし いせき)
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】年末年始(12月28日~1月4日)
【料金】遺跡は無料。復原町並(復元した街並み)の見学のみ有料:
大人(15才以上)210円、団体(20名以上)210円×人数×0.75(10円未満切り捨て)、70歳以上・障害者は無料(要証明書)
【住所】〒910-2153 福井県福井市城戸ノ内町
【電話】0776-41-2173
【アクセス】
【駐車場】あり(無料)
【HP】http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/index.html
一乗谷朝倉氏遺跡の地図
一乗谷朝倉氏遺跡・訪問日:2018年10月7日、2019年7月31日
作成日:2019年8月10日
更新日:2019年8月29日