
平泉寺白山神社は、福井県勝山市にあり、JR東日本のCM「大人の休日倶楽部」でも有名な観光スポットです。
平泉寺白山神社は、奈良時代に修験道の僧・泰澄が開いたお寺で、戦国時代には、約1キロメートルの敷地と、48の小さなお寺、武装した僧侶が8,000人がいた巨大都市でした。
かつて繁栄した平泉寺ですが、現在は、衰退の影が色濃く残る神社です。
私は、2018年、2019年と、平泉寺白山神社を2回観光しているのですが、はじめて訪問した時に感じたのは、「繁栄と衰退」です。平泉寺白山神社に来ると、その繁栄の歴史と共に、戦いに敗れた末路を感じることができます。
平泉寺白山神社は、美しい苔が有名であり、また、強い気を感じるパワースポットでもあります。
以下に、平泉寺白山神社の見どころ、グルメ、アクセス、駐車場について、詳しく紹介しています。
平泉寺白山神社の住所などは、基本情報に記載しています。
目次
平泉寺白山神社について
平泉寺白山神社は、福井県勝山市にある神社で、かつては巨大都市を築き、繁栄していたお寺です。
平泉寺白山神社は、女優の「吉永小百合」さんが出演している、JR東日本のCM「「大人の休日倶楽部」でも、知られています。
平泉寺白山神社は、養老元年(717年)に修験道の僧・泰澄(たいちょう)によって開かれたお寺で、もともとは平泉寺というお寺で、平安時代後期には、天台宗比叡山延暦時の末寺になりました。
平泉寺がもっとも栄えていた戦国時代には、お寺というより、巨大な都市になっていて、約1キロメートルの敷地を有し、武装した僧侶が8,000人を超えました。平泉寺の敷地内には、48の小さなお寺、36の宮殿などの建物、12,000以上の僧侶の住まいがあったようです。
大きな勢力であった平泉寺は、安土桃山時代の1574(天正2)年に起きた、越前一向一揆(いっこういっき)に巻き込まれます。
平泉寺は、朝倉景鏡(あさくらかげあきら)と組んで、一向一揆戦っていましたが、戦いに負け、平泉寺のすべての山が燃えてしまい、滅亡しました。
平泉寺は、明治時代に、神仏分離令により寺号を廃し、白山神社となりました。
平泉寺白山神社の営業時間は、365日24時間で、料金は、無料です。
平泉寺白山神社の観光時間は、約30分です。
平泉寺白山神社の見どころ
平泉寺白山神社の見どころは、キレイな苔(こけ)と、かつては繁栄していた巨大都市の面影を、感じられることです。
平泉寺白山神社は、かつて繁栄していたお寺の歴史を感じられる場所であり、いわゆるキレイに整備された神社ではないため、そのあたりを期待するとがっかりするかもしれません。
また、強いエネルギーを感じるパワースポットでもあり、通常とは違うパワーを感じられます。
以下に、美しい苔、パワースポット、入口から本社、南谷遺跡について、紹介します。
美しい苔
美しい苔(こけ)は、平泉寺白山神社の最大の見どころです。
平泉寺白山神社の二の鳥居から拝殿(はいでん)付近は、美しい苔が広がります。
拝殿付近の様子を撮った動画になります。
パワースポット
平泉寺白山神社は、強いエネルギーを感じるパワースポットでもあります。
自分は、これまで2回訪問しており、霊感などを感じることは日ごろないのですが、平泉寺白山神社の入口から、何か得体のしれないパワーを感じました。
平泉寺は、かつて日本最大の拝殿(はいでん)を有しており、左右の礎石がかつての大きさを物語っています。
一向一揆との戦に敗れ、山を燃やされた平泉寺は、その後ほとんど再建もされずに現在に至るのですが、何というか、負のパワーがものすごいです。
1回目の訪問の夜、2回目の訪問の夜も、異質な気を感じて、うまく寝付けなかったことを覚えています。
入口から本社
平泉寺白山神社の入口から本社までの道のりも、風情ある見どころです。また、その先には、三ノ宮もあります。
以下に、平泉寺白山神社の入口、一の鳥居、御手洗池(みたらしのいけ)、二の鳥居、拝殿、本社、三ノ宮を写真と共に紹介します。
入口
多くの人が写真を撮るスポットが、平泉寺の入口です。
一の鳥居
一の鳥居は、入口の階段を上がった先にあります。
御手洗池(みたらしのいけ)
御手洗池は、平泉寺発祥の地で、修験道の僧・泰澄(たいちょう)が、白山登拝の途中にこの池(泉)を発見し、「神明遊止」のお告げがあったことから、この地に社を建て、白山の神を祀りました。
平泉寺という名前の由来は、この御手洗池(泉)から来ています。
※白山は、富士山、富山にある立山と並んで、日本三霊山(にほんさんれいざん)の一つで、石川県・福井県・岐阜県にまたがる山です。
御手洗池は、一の鳥居と二の鳥居の間にあります。
二の鳥居
二の鳥居は、拝殿の手前にあり、二の鳥居から拝殿と三ノ宮に道が分かれます。
拝殿(はいでん)
平泉寺の拝殿は、1574(天正2)年の越前一向一揆で焼失する以前は、日本で最大のものでした。
現在の拝殿は、江戸時代に作られたもので、正面入口には「中宮平泉寺」の額が掲げられています。
拝殿の後ろにある礎石が、当時の拝殿の大きさを物語っています。
本社
本社は、江戸時代の1795(寛政7)年、越前藩主・松平重富(しげとみ)の再建によるものです。
三ノ宮
三ノ宮は、本社脇の道から、さらに上に進んだ場所にあります。
三ノ宮の途中に「クマ注意」の看板があるので、気を付けた方が良さそうです。
三ノ宮は、白山につながる「越前馬場」という参道の入口にあり、越前(福井県)から白山を目指す際は、この「越前馬場」の参道を利用しました。
南谷遺跡
南谷遺跡は、平泉寺が繁栄していたころに、平泉寺の巨大都市があった場所です。
南谷遺跡は、平泉寺の駐車場から、約800メートル、車で約9分、徒歩で約15分の場所にあります。
南谷遺跡には、発掘などの跡があるのですが、うっそうとした森林が広がり、人が誰もいないので、あまり近づかない方がいいと思います。
平泉寺白山神社のグルメ
平泉寺白山神社のグルメは、ほとんどないのですが、車で約10分の場所に、「手打ちそば 八助」という有名なお蕎麦屋さんがあります。
手打ちそば 八助は、地元の人のみならず、県外からもお客さんが訪れる人気店で、勝山市を代表するお蕎麦屋さんです。
八助では、地元・勝山産のそばを使用しており、おそばはつなぎを入れた28そばで、素朴で優しい味付けのお蕎麦が食べられます。
※手打ちそば 八助の詳細はこちら
平泉寺白山神社へのアクセス
平泉寺白山神社へのアクセスには、車を利用します。
平泉寺白山神社は、福井県勝山市にあり、市街地から離れたかなりの田舎にあります。
勝山駅からコミュニティバスも出ているのですが、1日3本~4本で、行きと帰りのバス発着の時間が、すごく開いてしまう(5時間位)ので、現実的ではないと思います。
主要スポットから、平泉寺白山神社への車でのアクセスの概要は下記の通りです。
- 金沢駅からは、北陸自動車道(高速道路)を利用して、車で約1時間10分
- 小松空港からは、北陸自動車道(高速道路)を利用して、車で約1時間30分
- 片山津温泉からは、北陸自動車道(高速道路)を利用して、車で約1時間
- 山代温泉からは、北陸自動車道(高速道路)または下道を利用して、車で約1時間
- 山中温泉からは、下道を利用して、車で約1時間
- 福井駅からは、中部縦貫自動車道(高速道路(無料区間))を利用して、車で約50分
平泉寺白山神社の駐車場
平泉寺白山神社の駐車場は、神社の入口(お店の前)にあり、駐車料金は無料です。
駐車場の隣に環境維持協力金300円の案内看板があります。
平泉寺白山神社は、さほど管理されていない無人の神社なので、観光地として売り出すには、多少の費用がかかるのでしょう。
その脇には、砂利の駐車場があり、そちらには環境維持協力金の看板はないので、気になる人はこちらに駐車すればいいと思います。
平泉寺白山神社の基本情報
【名前】平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)
【営業時間】365日24時間
【定休日】なし
【料金】なし
【住所】〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町
【電話】0779-88-1591
【アクセス】上記の「平泉寺白山神社へのアクセス」に記載
【駐車場】あり(無料)
【HP】https://www.city.katsuyama.fukui.jp/heisenji/
平泉寺白山神社の地図
平泉寺白山神社・訪問日:2018年9月25日、2019年7月31日
作成日:2019年8月3日
更新日:2019年8月15日
更新日:2019年8月29日