
山代温泉の共同浴場(2つの総湯)は、山代温泉街の中心にある「古総湯」と「総湯」のことです。
山代温泉は、725(神亀2)年に、奈良時代の僧によって発見された温泉で、明智光秀も傷の治療で訪れた、歴史のある温泉です。
山代温泉の共同浴場の一つである「古総湯」は、加水なしの源泉かけがなしの温泉で、お湯は熱めで、しっとりとした気持ちの良い温泉です。
もう一つの共同浴場である「総湯」は、地元の人が通う温泉で、温めと熱めの2つの温泉があり、天井は吹き抜けで、開放感のある温泉です。
自分は、「古総湯」「総湯」が家の近所にあるので、頻繁に訪れるのですが、はじめて行ったときは、冬だったこともあり、熱い温泉が体の芯から温めてくれて、とても感激したことを覚えています。
2つの共同浴場は、どちらも外観や浴室がとてもキレイで、休憩スペースもあり、観光客にとっても、居心地が良いのが特徴です。
山代温泉の泉質は、「ナトリウム・カルシウム(硫酸塩・塩化物泉)」と「カルシウム・ナトリウム(硫酸塩泉)」の2種類があります。
山代温泉の共同浴場(2つの総湯)について
山代温泉の共同浴場(2つの総湯)は、山代温泉街の中心にある「古総湯(こそうゆ)」と「総湯(そうゆ)」のことです。
山代温泉は、725(神亀2)年に、奈良時代の僧・行基(ぎょうき)によって発見された温泉で、明智光秀も傷の治療で訪れたと言われています。
江戸時代の山代温泉では、「総湯」と呼ばれる共同浴場を中心にして、温泉街が作られ、その周りに温泉宿が立ち並んでいました。
総湯を中心とした街並みは「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれ、石川県及び北陸地方ならではのものです。
当時、温泉は、傷などの治療を目的に使われていたことから、山代温泉に来る旅人は、温泉宿に滞在しながら、温泉に浸かり、傷や疲れを癒していました。
一般に、関東地方などでは、共同浴場というと、温泉ではなく、お湯を熱くしたところが多いですが、山代温泉の共同浴場(2つの総湯)は、100%源泉の温泉です。
また、山代温泉の共同浴場は、伝統工芸が盛んな石川県らしく、デザイン性があり、キレイで清潔感があるのが特徴です。
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古総湯について
古総湯は、山代温泉の共同浴場の一つで、山代温泉の中心にある温泉です。
古総湯の特徴は、源泉に水やお湯などを加えておらず、源泉そのままのかけ流しです。しっとりした感触で、お湯は熱め、特に寒い冬には、身体の芯から暖まります。
浴室には、九谷焼のタイル、壁には、赤と青色のステンドガラスが使われた、お洒落な温泉です。
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総湯について
総湯は、山代温泉のもう一つの共同浴場で、古総湯の向かいにあります。
総湯は、地元の人がたくさん通う温泉で、お風呂は、温めと、熱めの2種類があります。
熱めの温泉は、1.2メートルくらいの深さがあり、身体の芯からじっくりと温まります。
総湯の浴室が、吹き抜けの天井になっていて、壁には、色絵がされた九谷焼のタイルが張られており、開放感があります。
総湯は、開放感がある温泉で、受付では温泉たまごなどを購入できます。
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山代温泉の泉質について
山代温泉の泉質は、「ナトリウム・カルシウム(硫酸塩・塩化物泉)」と「カルシウム・ナトリウム(硫酸塩泉)」の2種類があります。
山代温泉の泉質・適応症・禁忌症を、下記に記載します。
泉質
「ナトリウム・カルシウム(硫酸塩・塩化物泉)」と「カルシウム・ナトリウム(硫酸塩泉)」
適応症
適応症は、温泉での療養を行うことにより、効果が出る症状のことです。
山代温泉の適応症は、下記の通りです。
五十肩、打撲、捻挫、腰痛、切傷、冷え性、関節リウマチ、変形性関節症、軽い高コレステロール血症、軽い喘息、自律神経不安定症、うつ症状、睡眠障害、疲労回復、健康増進など。
泉質別の適応症は、「ナトリウム・カルシウム(硫酸塩・塩化物泉)」「カルシウム・ナトリウム(硫酸塩泉)」ともに、切傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。
禁忌症
禁忌症は、温泉への入浴や試飲によって、悪い影響を及ぼす可能性のある病気のことです。
山代温泉の禁忌症は、下記の通りです。
風などで熱があるとき、活動性の結核、進行した悪性腫瘍、身体衰弱時、心臓や肺の病気、腎臓の病気、消化管出血、出血時など。
泉質別の禁忌症は、「ナトリウム・カルシウム(硫酸塩・塩化物泉)」「カルシウム・ナトリウム(硫酸塩泉)」ともに、ありません。
2つの共同浴場・訪問日:2017年~2019年にかけて、かれこれ50回以上
作成日:2019年6月30日
更新日:2019年8月29日